Steinberger Spirit GT-PRO Deluxe

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思い出せ…思い出すんだ…あの夜…俺は何をしていた…そう…インターネットを…眺めていた…デジマート…amazon…ウッ、頭が! 

Steinberger Spirit GT-PRO Deluxe

Steinberger Spirit GT-PRO Deluxeです。4万円以下で買える安いギターです。Jazz Guitar Forumに人は何故ヘッドレスギターに向かうのかというスレッドを立てたのがいけなかったようです。このギター、フロントピックアップは立派なジャズトーンが出ます。1ボリューム1トーン仕様。写真で判るように簡易レッグレストが本体に付いています。

品質的にはネジ等の金属パーツがやや華奢な印象はあるもののフレットの仕上げも悪くありません。以前は韓国製だったようですが私が買ったものには”Handcrafted in China”というシールが貼ってありました。3ピースメイプルのスルーネック、ウィング部もメイプル、指板はローズウッド。この個体は重量約2.7kgでした。

Steinberger Spirit GT-PRO Deluxe

こんな弁当箱のような形状なのにリッチな音がします。サステインも長い。コードを弾くとバランスの良い響きで扱いやすいと感じます。YAMAHA THR5A(レビュー)DV Mark Little Jazz(レビュー)とのマッチングもかなり良くて、トーンを絞ると私の理想のジャズトーンを出せます。工場出荷時の弦はSST-105という.010-.046のダブルボールエンド弦。弾いているとしばらく指が真っ黒になりましたが、音色も弾き心地も違和感のない弦でわりと好みです。

Steinberger Spirit GT-PRO Deluxe

チューニングは非常に安定しています。が、6個並んだバレル状のチューナーは動きが渋いです。いちばん大きい円形のノブ(写真上)はトレモロのフローティング量調整。その隣に金属のレバーがあり(白い矢印で示しています)、上に持ち上げるとトレモロが固定されます(このレバー、最初うまく動かなくて困惑しました)。トレモロアームを使ってもチューニングは大きく狂わない感じです。

チューナーの動きの渋さはワッシャーをテフロン製のものに変えると良い、という情報をJazz Guitar Forumでいただいたので、早速入手。TT 0365-05という品番の製品です。

テフロン ワッシャーTT 0365ー05

初期状態の弦高が思っていたよりも高めだったのですぐに下げることにしたのですが、見たことのないシステムです。写真下の矢印で示されている小さい穴がヘックスのイモネジになっていて、ここに付属のレンチを入れて軽く左に回すとブリッジサドルのロックが解除されます。

Steinberger Spirit GT-PRO Deluxe

この状態で各サドル上の2つのネジを回して弦高調整(ヘックスレンチが付属しています)、駒自体を前後に動かしてオクターブチューニングをします。

Steinberger Spirit GT-PRO Deluxe

作業が終わったら最初に弛めた小さいイモネジを右に回して再度固定。このネジが心許なく、ナメてしまわないか心配です。ここはもっと大きいネジだったら使いやすいのになーと思いました。あまり触りたくないネジです。

ダブルボールエンド弦はその構造上チューニングが狂いにくく、弦交換もラクラクなのでしばらく純正の弦で使ってみるつもりですが、普通の弦も使えるGL6 Strings Adaptersというアダプターも入手しておきました(よく在庫切れになるらしい。あと一昔前は最初からオマケで付属していたという話も)。写真下のパーツがそれ。2箇所、小さい突起が出ています。

Steinberger Spirit GT-PRO Deluxe

この突起をヘッドにある極小の穴(写真下)にはめ合わせ、あとは弦の張力で固定する仕組み。弦を通したらヘックスボルトを締めて固定、余りをニッパーでカット。なおアダプターのヘックスボルトが固着していたり、小さい突起の長さが左右で違うといった不良がたまにあるらしいので購入後はすぐにチェックしたほうが良いかもしれません。私が購入したものは問題なし。

Steinberger Spirit GT-PRO Deluxe

ピックアップセレクターは5 way。センターピックアップがたまにピックに当たるので(ピッキングが雑なんです)下げようと思ったのですがほとんど下がりません(写真下)。いっそのこと撤去してしまいたいですが、だいぶ慣れました。ピックアップは普通のパッシブタイプでEMGではないのですが、分離も出力もバランス良いと思います。3万円台のギターとは思えないですね。Steinbergerは現在ギブソン傘下ですが、何処で作っているんだろう。青島かな。

Steinberger Spirit GT-PRO Deluxe

ボディ下側に折りたたみ式の金属プレートがあり、レッグレストになります。トラベルギターとしても素晴らしい。付属のソフトケースはかなり薄い簡易なもの。一応クッションが入っていますが、別途良いケースが欲しくなる人もいるかもしれません。コインロッカーでも電車の網棚の上でも飛行機の座席上でも全く問題ないサイズ。iRigとかVOX amplug2などがあれば出張や旅行にも良いのではないかと思います。

Steinberger Spirit GT-PRO Deluxe

もうひとつ良いなーと思ったのがこのゼロフレット。安いギターを買っても結局ナット交換が必要になって実は安くなかった、というのがありますがこれなら安心。

Steinberger Spirit GT-PRO Deluxe

このSpirit GT-PRO Deluxeの上位機種にSynapseというものがあり、そちらはロングスケール・2ハムでEMGピックアップ搭載。ただ日本では現在あまり流通していないようです。US amazonなどを見ると$800前後で納期1〜2ヶ月。ディスコンなのかな。でも私はこのSpirit GT-PRO Deluxeで十分満足です。このギター、良い音なのはボディの質量と密度に関係ありそうな気がしています。

私が気になっているギタリストの多くがヘッドレス・ギターを愛用していることに気付いてしまったのがきっかけでしたが、ギターという楽器の形状について考える良い機会になりました。演奏面では身体操作への見直しも入りそうです。取り回しは本当に良いですね。楽譜を書いたり、パソコンの前に移動する時にも困りません。XVIVE XV-U2のような超小型のワイヤレスシステムと組み合わせたら台所で弾きながらカレーを作ったりできるのではないか。そう、例えばこんな素敵なカレーを…

うまい

最後にあらためて私が今回入手したアイテムたちをご紹介。ギター本体も通販で購入しました。何処で買っても大体3.9万円くらいのようです。驚くほど安いですね。

以下の2つのアンプで使ってみましたが相性はかなり良いです。トランジスタ系アンプのほうが良いでしょう。THR5Aはコンデンサーマイクシミュレーションでブレンド12時でOK。

これでワイヤレスだったらさらに便利ではあるまいか、などと考えて、以前から気になっていた下のアイテムがさらに気になりはじめました。いずれレビューするかもしれません。

  • XVIVE エックスバイブ ワイヤレス・ギターシステム XV-U2 (amazon|rakuten

セミアコやフルアコやストラトはお店で試奏してから買いたいけれど、こういうギターはむしろ店頭展示されていない新品を通販で買うのが良いと思います。到着したら使用前に不良箇所がないかをチェックして、問題なければそのまま使用。個体差も少ないでしょうし、優良な個体を探し求めて歩き回るようなギターでもありません。高級万年筆では決してないけれど、書き味の良い大量生産の高機能サインペン。そんな感じのギターです。

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