指板上のシェイプの観察: 完全5度

ギターを弾いていると、指板上に様々なシェイプ(かたち)が現れるのが面白いなと思います。そういう面白いシェイプたちを時々記事で観察していこうと思うのですが、今回はこの完全5度。これは2〜3弦セット以外、どこで弾いてもこんなかたちをしています。

指板上のシェイプの観察: 完全5度

2〜3弦セットで弾く時は、半音分拡がります。完全5度には弦をまたぐシェイプもありますが、この記事では省略。この「横に広がった感じ」が面白いシェイプだな、と思うのです。音程の開放感と、視覚的な開放感が一致している感じ。あとサウンドがなんかロックっぽい。みんな弾いたことのあるはずの、あのパワーコードのサウンドを思い出します。

指板上のシェイプの観察: 完全5度

ユニゾンとオクターブを除くと最初に登場する別の音程(第3倍音)だけあって、何か発生しているのかしていないのかよくわからない、主張のない音程。それでいてどっしりした安定感があります。これが完全4度に狭まると浮遊感が増します。逆に6度の方向に広がるとコーダルな響きが強調されてくるので、私にとっては「何かの境目」のように響く音程です。

フレーズの中で5度を入れるのは意識的にやらないと私の場合出てこないのですが、うまく入れると効果的なカッコいい響きになるなぁと思います。

そして今から42年前、1975年12月にこんな曲が録音されました。

指板上のシェイプの観察: 完全5度

この記事をここまで読んで下さった方で、インターバルのことがよくわからないという方。下のシェイプが「完全5度」であることをもう絶対に忘れませんよね。おめでとうございます!(何がw)

指板上のシェイプの観察: 完全5度

パット・メセニーの「ブライト・サイズ・ライフ」という曲は、最初の6つの音の中に完全5度が3回登場しています。完全5度→長2度下→完全5度…という組み合わせ。この曲はパットのデビューアルバムの最初の曲だったんですね。パットが世界に向けてはじめてオフィシャルに音を放った瞬間。だから彼は相当考えたんじゃないでしょうか。どんなインターバルで印象付けるか。

彼はまず完全5度と完全4度で世界をつくろうとしたのかな。面白いなぁと思います。1975年かー。いま聴いても新鮮でカッコいい!

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