パット・メセニーの弦交換の頻度

Twitterのお友達が「メセニーってぜんぜん弦交換しないんだっけ?」と自問されていて、確か私もそんな話を聞いたことがあるので調べてみました。決定的な情報は発見できなかったのですが、まず公式から。

(ツアー中の弦交換の頻度は、と聞かれて)

ダダリオの親切な人達のおかげで、僕は毎日弦交換できる贅沢があるんだ。というわけで、そのようにするか、あるいは4年に1度だね! PM-100の弦は175と使っていたのと同じだよ。
Pat Metheny Question and Answer

これは1999年の記事なのですが、まぁこの人は弦が切れるまで換えないんだろうな、と思いました(笑)。ツアー中はたぶんテックさんに任せっきりなのではと推測。他にはgearslutz.comというサイトに一般の方からのこんな投稿が。

パット・メセニーがインタビューで、死んだ弦が大好きだから古い弦を送ってくれって頼んでいるのを読んだことがある。

このインタビューは残念ながら発見できず。ただこれを読んでいると、パットは倍音豊富な新品の弦があまり好きではなさそうな感じがしますね。デビューアルバムではまだブライトな音でしたが、確かにどんどんトーンを絞った柔らかい音になっていきますよね。

Jazzguitar.beには一般の方からのこんな興味深い投稿もありました。

(確かフォーラムの)誰かが、メセニーは自分のトーンからあらゆるカラーを消すことにしたって言ってたよ。音符に集中して、ギター的な要素にあまりフォーカスしないという意図だったんだと思う。

これは面白い考察だと思いました。メセニーの演奏はトーンを絞っていっても相当ギター的ではあると思いますが、この方向性は最近のカート・ローゼンウィンケルのこういう音色の好みに結実したのではないでしょうか。ここまで来るともうギターも弦も何でもいい感じ(そんなこと書くと敵を作りそうだけど 笑)。

パットは他の箇所でこんなことも言っています。

アイバニーズのギターで本当に気に入っているのは、トーン・コントロールを絞らなくても暗いサウンドを得られるところなんだ – あのピックアップはオールド・ギブソンよりもラウドでファットな音を出せるんだ。

倍音の削られたダークな音、というと、私はメセニー、ジム・ホール、パット・マルティーノ等を思い浮かべます。こういう音の好みと音楽性のあいだに何らかの関係があるのかどうか、気になるところです。

もっと昔の人はよりブライトで輪郭のはっきりした音を出す人が多かったように思うし、最近では一周回って(?)、またそういう明るめの音で弾く人も増えている気もします。

ジョージ・ベンソン、グラント・グリーン、ウェス・モンゴメリーは私にとってブライトな音の人々です。ケニー・バレルは…何か不思議な感じ。はっきりした音だけれど実はダークな音を志向しているのではないかと思うことがあります。バレルは私にとって謎の多いギタリストです(勿論好きな人です)。しかしすんごい良い音だな…

以下はパット・メセニーの使用弦だそうです(ダダリオのアーティストページによる情報)。エレクトリックはラウンド弦。ただ現在も彼がこれを使っているかどうかは不明です。

もうひとつ興味深いインタビュー(2001)を見つけました。このサイトです。

Adam Levy: あなたのトーンはかなり暗いです。フラットワウンドを使っているんですか?

Pat Metheny: 僕は何年もフラットワウンドを使ってたんだ。アコースティック・ベースのガット弦みたいな速い減衰が欲しかったんだ。でも2〜3年前から、ラウンドワウンドに換えた。

Adam Levy: なぜ?

Pat Metheny: ギターがもっと鳴るのを聴きたかったというのがある。ラウンドワウンドはそういう音を出す。もうひとつは、アコースティック・ギターを弾いていた時に聞こえる周波数がなくて寂しかったんだ。アコースティックには本当に多くの周波数情報がある、ラウンドワウンドだとエレクトリックでもああいう音を出しやすい。

でも結局はハイを削るパット(笑)。弦の好みのというのはなかなか一筋縄ではいかないところがありますね。





パット・メセニーの弦交換の頻度
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