映画「スリー・ビルボード」を観て

映画「スリー・ビルボード」を観ました。アカデミー賞で作品賞は逃しましたがフランシス・マクドーマンドが主演女優賞を受賞。この映画は素晴らしかった。

先月観た「キングスマン ゴールデン・サークル」(記事)が色々と詰め込んだ情報量の多い映画だったのに対し、この「スリー・ビルボード」は情報量の少なさ、要素の少なさが魅力的でした。だだっ広い場所にポツン、ポツン、ポツンと立っている3つの看板。まさにそういう感じの映画。

登場人物は皆、気の毒な感じの人々です。何らかの意味でダメで、何らかの意味で可哀想な人々。ピシッとした人間がただの一人も登場しない。ただ、私やあなたも何らかの意味で気の毒な人間であることに間違いなく、彼等はそういう意味で気の毒な存在であるため、観ていて不思議なシンパシーが湧いてきます。

かなりシンプルな骨組みで、ストーリー的にあれもこれもぶちこんでやれ、というところがない。でも観ていて飽きず、ぐっと惹き込まれていきます。最後はちょっと謎が残るのですが、もっとずっと観ていたくなる映画。多分、カタルシスはないんだろうな(そういうインチキな希望を与えないのがこの映画の美徳)。

ジャズのソロでもストーリーテリングは真面目に考えなければならないテーマですが、その意味でも参考になりました。少ない要素で語る。詰め込み過ぎない。もう一度観たいくらい良い映画。オススメです。

ミズーリの空高く
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