歳を取るとヘンな食べ物が好きになる不思議

人間は変化したり進化するのでなく、単に元々持っていた性格や傾向が濃縮するだけではないのか、などという記事を書いたばかりでアレなのだが、10歳の頃の私は現在の私が好んで食べているものを理解できないと思う。味覚は歳とともに変化する。間違いない。

スパイシーなもの、苦いものが好きになった。30歳を過ぎてから特にそうなったと思う。春菊、ゴーヤ、セリ、みょうが、パクチーのような苦い野菜。唐辛子、クミン、クローヴ、シナモン等のエギソチックな香辛料。子供の頃は全くといっていいほど興味がなかったそれらの食材が今は好きでたまらない。レモングラスが大量にのったヤム・タレー(シーフードサラダ)などはヘブン以外の何物でもない。

歳を取るとヘンな食べ物が好きになる不思議

考えてみれば春菊だの空芯菜だのが好きで好きでたまらない、という小学生がいたら、それはちょっと不気味な気がする。子供は特に甘いものを好む傾向があるような気がするけれど、それは何故だろう。大人になると苦いものを好むようになるのは、何故だろう。

歳を取るとヘンな食べ物が好きになる不思議

香辛料の効いた、苦味や酸味や辛味のある食べ物は、私の中でテンションノートや不協和音と結びつく。ゴーヤの苦味などは増4度で、レモングラスはナチュラル13thと#9thである。ルートと5度だけのパワーコードなどは精錬された白砂糖という感じであまり好きではない。テレビから聴こえてくる歌は大体甘辛かったり甘じょっぱかったりする。苦味や酸味や辛味も混じっている歌というのはとても少ない。

レモングラスやパクチーをむしゃむしゃと咀嚼していると、私の中で何かが覚醒する。何か違法なものを摂取しているような気持ちになる。眼光が鋭くなり、世界最終戦争の幻影が見える。

私には信じられないことだが、世の中にはパクチー(香菜)がどうしても苦手で食べられない人もいるという。たぶんそれと同じで、mMaj9やm7(b13)のサウンドが許せない、という人もいるのかもしれない。いろんなものが好きで良かった。Cの上でCトライアドしか使えなかったりしたら、それは拷問だ。





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