ジョン・スコフィールド、グルーヴの意味を語る

ジョン・スコフィールドの最新インタビュー(2018年6月27日公開)を発見したのですが、そこで彼は「グルーヴ」について聞かれています(0:48〜)。これが面白い。ジョンスコ先生の身振り手振りも必見。

(グルーヴは学ぶことができるかと聞かれて)

まずグルーヴとは何かを考えないといけないね、いろんな音楽があるし、いろんな人間がいるからね、グルーヴのことを考えるとき、ちょうどレコードみたいな、LPレコードのほら、溝(=groove)に沿ってだ、(隣の溝に行ったら)ダメだろう、溝の中にとどまらないといけない、溝の中からやるんだよ。

僕にとってこれは、みんなで一緒にやるってことなんだ、気持ちいい音楽を一緒に作る。それが何なのかをピンポイントで言うのは難しいんだが、踊り出したくなるような、気持ちが良くなる小さいエリアのことなんだ、ただ踊るって言っても立ち上がって踊らなくてもいい、音楽に合わせて体が動くっていうことだ、だから気持ち良くないといけない、何についてもね。

「レコードの溝」が「グルーヴ」という言葉の語源であると聞いたことはあったのですが、レコードの針が隣の溝に飛んだりせずに同じ溝にとどまり続ける、何かをキープしたまま走り続ける、という感じの説明を聞いたのはこれが初めてだったので、感心しました。グルーヴとは「ステイする、溝にとどまる」ことである、という言い方もできそうですね。

レコードという物体を見たことがない人もいるかもしれませんが、回転するビニール・レコードは微妙に波打っていて、溝を走る針もそれに合わせてゆらゆら揺れていたりします。でも軌道から外れず走り続ける。あの視覚的なイメージは説得力があるような気がします。ある意味、一定でなくても、ギリギリ不安定になってもいい。ステイする。それが気持ち良さの正体なのでしょうか。