ジミ・ヘンドリックスとジョン・コルトレーンには多くの共通点があった - John McLaughlin

ジミ・ヘンドリックスというギタリストがいます。

ジョン・コルトレーンというサックス奏者がいます。

この2人について、ジャズ系ギタリストのジョン・マクラフリンがこんなことを言っています。

(13:59) ジミはとにかく美しい、愛らしくて優しい人間だったよ、それに全く気取るところがなかった、マイルスを含め、私が接してきた全ての偉大なプレイヤー同様にね。とても素朴で、気取ったところがなかった。どこにでもいそうなプレイヤーで、気分が安定しなくて、おバカそうな(moody and silly)人だった。彼は楽しそうにしていて、とても素敵な人間だった。

でも僕はジミを非常に高いところに位置付けている。今では、例えば彼がジョン・コルトレーンのレベルのミュージシャンでなかったことは明白だが、音楽の別の側面では、彼らには多くの共通点があり、それは間違いなく私に、そして数百万のギタリストに影響を与えたんだ。ジミがギターでやったことは革命的なことだった。

彼はエリック・クラプトンに着目され、エリックは60年代にジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズと共に素晴らしい仕事を残したと思う、その後は私の古い友だち、ジャック・ブルースとジンジャー・ベイカーのクリームと一緒にね。ジミは、クラプトンに大きい影響を与えたと思う、クラプトンはそれを別のレベルへと引き上げた…

(15:35) 私は本当にジミを敬愛している、彼は素晴らしいことをやったし、本当に影響を受けた、エリック(・クラプトン)やジミを知る何年も前から私はこのクールなジャズギターサウンドというのが好きでなかった、私にとってそれはクールすぎた、少し冷たすぎたといってもいい、全然物足りなくてね、私はコルトレーンやマイルスを聴いていたし、彼らにはこういうパッションがあったんだ。

コルトレーンは特に、64〜65年にかけて「至上の愛」を発表した頃、サックスで1度に1音以上吹こう、というようなことをはじめた、彼の音のいくつかにはほとんどコードが聞こえるようなことがある、歪んでいてね、そしてジミはこのディストーションを驚くべき方法で採用したんだ、だから彼がいなかったら私は現在の自分ではないんだ、ジミなくして私のプレイはない、B.B.キングがいなくても今の私はないけれどね。

ジョン・マクラフリンが「クールなジャズギターサウンドというのが好きでなかった」と言っているのは、ジャズが様々な意味で洗練化されつつあることへの不満を意味しているのかな、と思います。

知的で、きれいなジャズへの抵抗。それは何となくわかるような気もします。マクラフリンの音楽自体が知的で洗練された印象を一般的には与えながらも、粗野で原始的とも言えるエネルギー感を与えるのも、こういう事情があると思います。

ジョン・マクラフリンは、日本では何故か小難しいことをやっている変わった人、と思われている節があるように思うのですが、この人はかなり原始的、プリミティブなグルーヴを追求している人ではないかと思います。インド音楽を経由しているのでわかりにくいかもしれないのですが…私にとってこの人の音楽はリアルです。





ジミ・ヘンドリックスとジョン・コルトレーンには多くの共通点があった - John McLaughlin
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