ジャズギタリストを取り込もうとするフェンダーのプロモーション活動が本気かつ優秀で怖い

ジャズギター、といえば人はまずギブソン社のギターを思い浮かべるはず。チャーリー・クリスチャンのES-150。ウェス・モンゴメリーのL5。パット・メセニーのES-175。これだけでも「ジャズギター=ギブソン」というイメージを生み出すのに十分でしょう。しかし周知のように近年のギブソンは凋落の一途。2018年5月の経営破綻は世界的な話題に。アーチトップギターも2019年のラインナップから消えました。

ギブソンの2019年モデルからフルアコが消滅
ギブソンの2019年モデルからフルアコが消滅しています。米国公式サイトの"Product"タブから"Electric Guitars", "...

ジャズギタリストが愛好してきたギブソン社のアーチトップギターが市場からすぐに消え去るわけではないにしても、経営資源が乏しい同社はプロモーション活動に力を入れたり、広告を打ったり、イベントに出資したり、魅力的な新モデルを出したり、魅力的ではあっても採算の取れない既存の高級ギターを制作し続ける余力は当面ないでしょう。

競合他社の優秀な経営者がこの空白を埋めてこないわけがない。自社製品に自信を持っているならなおさら攻めてこない手はないでしょう。しかも”Jazz”という単語の入ったギターもラインナップされている。というわけで、最近のフェンダー社のプロモーション活動には目を見張るものがあります。

ジャズギタリストを取り込もうとするフェンダーのプロモーション活動が本気かつ優秀で怖い

ヨドバシカメラの楽器コーナーに行ったらフェンダー・ジャズマスターがたくさんありました。そして弦のあいだには上のチラシが。4月11〜9月16日までにジャズマスターを購入した方の中から抽選で30組60名様を小沼ようすけ・井上銘ライブにご招待!クローズドなスペシャルライブ。攻めてるなフェンダー、と思いました。こりゃ本気だ。8月にはこんな動画も出していました。

フェンダーが今後日本市場でどれだけのジャズファンを獲得できるのか大変興味があります。同社のストラトキャスターやテレキャスターでジャズをやる人々は増えてきてはいても、ギブソン信仰を崩すのはそう簡単なことではないでしょう。しかしこの力の入れよう、明らかに崩しに来ているように見えます。

何にせよ勢いのあることは良いことだと思うので、頑張って欲しいと思います。ギブソン主催のジャズギターコンテストは終わってしまいましたが、フェンダー・ジャズギターコンテストがあってもいいんじゃないでしょうか。優勝賞品は勿論赤いジャズマスター。





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